むなしいとソロモンが言い残した効用

キリスト教

聖書の伝道者の書、別名、コヘレトの書というものがあるが、
人生のむなしさがつづられ、
参加しているグループの読んでいる箇所だから予習したが、
気が滅入って全部読めなかった。

仕事を楽しむしか楽しみなどない、何もかもむなしいと晩年のソロモンが書き残した。

しかし、ソロモンは知恵にたけた預言者で、知恵で最後には死ぬとわかっていたら、
当然の帰結かもしれない。
これに関してひとつ、役に立ったことがあった。

朝、次の日出す可燃ごみをまとめていて、「はて、前にも同じこと繰り返してるな」と思いむなしくなりそうになった。

その時このことを思い出した。知恵があるほど日常がむなしく見えてくるのかもしれない。
そのとき、僕はむなしいと感じながらも「ソロモンも言ってた!」と思い、頭の中でスピッツの「ひとりじゃなーい」という音楽が流れ、ゴミ出しという仕事を楽しんだ。

「はっ」と思えばむなしいのかもしれないが、これを書くことさえ楽しんでいる。
やるべきことがあって、できる、楽しいのかもしれない。

神様の愛は余裕がないと感じられないと思っていたが、
むなしさの中にも楽しみが隠れているほど、世の中は恵みに満ち溢れているのかもしれない。

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